月別アーカイブ: 2025年7月

マエコウ林業のよもやま話~第8回~

皆さんこんにちは!

マエコウ林業株式会社、更新担当の中西です。

今回は、

林業が描く希望のある未来!

 


今回は、「林業が描く未来」についてお届けします。林業は古くから日本の暮らしや産業に密接に関わってきた存在ですが、今、環境問題・人口減少・地方創生など多くの社会課題を解決する糸口として、再び注目されています。

未来の林業には、大きな可能性が秘められています。私たちの暮らしや地球環境を支える“希望の産業”として、これからどのように進化していくのかを一緒に見ていきましょう。


1. 林業の未来に期待される3つの役割

 

再生可能エネルギーとしての木材利用

木材は燃やしてエネルギーにする「バイオマス燃料」としても活用されており、化石燃料に依存しない持続可能なエネルギー源です。

  • 山林の間伐材や木くずなどを無駄なく再利用

  • 地域で生まれたエネルギーを、地域で消費する「地産地消型エネルギー」の実現

温室効果ガスの排出を抑える手段として、今後ますますニーズが高まっていく分野です。

都市の森林化とヒートアイランド対策

都市部では緑地の減少が進み、夏の暑さや空気の汚染が深刻化しています。そこで注目されているのが「都市の森林化」です。

  • 公共空間やビル屋上に植栽を導入

  • 木材を使ったベンチや遊具など、都市インフラへの木材活用

  • 木造建築物の普及による都市の温度緩和と快適性向上

森林資源を生かした都市デザインは、未来の暮らしを快適で美しいものにしてくれます。

新しい木材利用と次世代建築

「木材は古い」と思われがちですが、今では高層ビルに使える強度の木材製品も誕生しています。

  • CLT(直交集成板)やLVLなど、高耐久・高強度の新素材が次々登場

  • 木造中高層ビルの建設が世界各地で実現中

  • 木材は軽量で加工しやすく、CO₂を長期間固定できる「カーボンストック」素材でもあります

「木の町づくり」が、未来の建築のスタンダードになる日も近いかもしれません。


2. 未来を切り拓く林業の“5つの魅力”

 

✅ 地域との共生

森林は地方の自然・文化・経済のすべてに深く関わっています。林業を通じて、

  • 地域に仕事と人を呼び込む

  • 自然を守りながら観光や教育にも活用

  • 森と人が共に暮らす、新しい地域の形づくり

が進められています。

✅ 雇用と人材育成の場

林業には多様な仕事があり、若い人・移住者・女性など、新しい働き手が活躍できる場として注目されています。

  • ICT技術やドローンなどを活用したスマート林業

  • 働きやすい労働環境や研修制度の整備

  • 森を舞台にした多様なキャリアパスの創出

✅ 環境保全と生物多様性の守り手

林業は、森林を育てながら自然と共に生きる産業です。

  • 水源涵養・土砂災害防止・気候変動対策

  • 野生動植物の保護や生態系の維持

  • 地球全体の“呼吸”を守る役割

✅ 教育や体験の場としての価値

林業体験や森林学習を通じて、子どもたちに自然と共生する心を育むことができます。学校・企業・地域住民との連携が進んでいます。

✅ 持続可能な地球を支える存在

SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも大きく貢献している林業。未来の暮らしの土台として、確かな役割が期待されています。


まとめ:林業の未来は「希望」に満ちている

 

林業は今、「守る」だけでなく「生かす」「育てる」「つなげる」産業へと進化しています。

地球環境を守る柱として
地域を活性化させる原動力として
未来の仕事を生み出す場として

林業は、私たち一人ひとりの暮らしや社会、そして未来の地球に寄り添い続けてくれる存在です。

これからも、“森のちから”を信じて、地域と共に、地球と共に歩む林業を応援していきましょう!

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マエコウ林業のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

マエコウ林業株式会社、更新担当の中西です。

 

今回は、

林業の課題と未来への展望


日本の国土の約7割を占める森林。この豊かな資源を守り、育て、活かす林業は、私たちの暮らしと深く関わる重要な産業です。しかし近年、林業は多くの課題に直面しており、産業としての存続や発展が強く問われています。今回は、林業が抱える課題と、それを乗り越えていくための現在の取り組み、そして未来への展望についてご紹介します。


1. 林業が直面している深刻な課題

 

■ 人手不足と高齢化

林業に従事する人の多くは50代以上。若年層の就業者が減少しており、後継者不足が深刻化しています。過酷な労働環境や収入の不安定さも、若い世代の参入を阻む要因の一つです。

■ 木材価格の低下

輸入木材の大量流通により、国内の木材価格が長期的に下落。安価な外材に押され、国産材の市場価値が相対的に低くなり、経営が成り立たない林業者も少なくありません。

■ 森林の荒廃と自然災害

手入れが行き届かない人工林の増加により、森林の荒廃や土砂災害のリスクが高まっています。近年では、台風・豪雨による倒木や地滑りが頻発し、林業従事者の安全確保も大きな課題となっています。


2. 課題を克服するための取り組み

 

■ 技術革新による省力化と効率化

  • ドローンやAIの活用
     航空写真やセンサーを使い、森林資源の調査・管理を効率化。病害虫の早期発見や間伐計画の最適化にもつながります。

  • 高性能林業機械の導入
     ハーベスタやプロセッサーといった多機能重機により、伐採・集材・運搬作業の負担を軽減。作業時間の短縮と安全性の向上が進んでいます。

■ 若手の育成と定着支援

  • 林業体験イベントやインターンシップの開催
     高校生・大学生向けに林業の現場を体験するプログラムが各地で実施されています。林業のリアルを知ってもらい、将来の担い手発掘につなげています。

  • 移住支援や就業支援制度の充実
     地方自治体や林業団体が協力し、移住者への住宅支援・就業支援・資格取得支援を行う取り組みも拡大中です。

■ 木材の新たな利用と市場開拓

  • CLT(直交集成板)などの新素材開発
     国産材を活用した大型パネル材CLTは、耐震性・断熱性に優れ、公共建築や住宅でも注目されています。中高層ビルへの活用も進みつつあります。

  • バイオマス発電や木質ペレット
     間伐材や端材を燃料とする再生可能エネルギーの分野でも木材の利用が拡大。林業の副産物を資源として循環利用する動きが加速しています。


3. 未来の林業に向けた展望

 

■ 「伐って、使って、植える」循環型林業の実現

戦後に大量植林されたスギ・ヒノキが伐採期を迎えており、今こそ資源として活かす時代。適切な伐採・利用・再植林のサイクルを確立することで、持続可能な森林管理が可能になります。

■ 地域と共生する林業の形

森林は木材生産だけでなく、水源涵養・CO2吸収・生態系保全・観光資源など、多様な価値を持っています。林業が地域と協力しながら、これらの価値を最大限に引き出す“多機能型経営”への転換が期待されています。

■ グリーン成長戦略との連携

政府が推進するグリーン成長戦略の中でも、林業は重要な位置を占めています。脱炭素社会の実現に向けた木材利用の拡大や、木造都市構想などの国家レベルの施策と連携することで、新たな成長機会が見込まれています。


まとめ:林業の再生は未来社会への鍵

 

林業は、自然と人間の関わりを見つめ直す機会を与えてくれる産業です。今後も、

✅ 技術革新の導入による効率化と安全性の向上
✅ 若手人材の育成と地域密着型の取り組み
✅ 持続可能で多機能な森林経営への転換

これらを進めていくことで、環境・経済・暮らしのすべてを支える未来型林業が実現できると期待されています。

 

マエコウ林業株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

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